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レースのおくるみ
ある小説を読みました。

青年と動物の子供の、ひと夏の暮らし。




不思議な動物が登場する物語であるということに引かれ、読み始めてから、

題名からして哀しい結末になりそうだと、やっと気付きました。

読み始める前に気付いていたら、読んでいなかったかな。




愛くるしい動物の子と優しい青年の間の温かな愛情が

ゆっくりと沁み込んでくるような文章を読みながら、

この子がそのうち亡くなってしまう・・・

それを暗示するような描写や冷やっとする展開に、

ページをめくるのが怖くなってきました。




仕草や表情がくうちゃんに似ていて、

子犬のように無防備な動物の子。




結末で、動物の子は亡くなってしまい、

作り話だと分かっているのに、自分の心にもぽっかり穴が空いたような

悲しい気持ちがなかなか拭えません。




気分転換にと、最近進めている車の運転練習に出かけたら、

田んぼに挟まれた田舎道で、ボンネットに貼り付けた初心者マークが

風に煽られ飛んでいきました。




そうして帰ってきても、

自分の想像している動物の子の可愛い様子が浮かんできて、

また視界が霞んできます。




それでも、とても静かで清らかな文体で

鮮やかに景色や生き物の表情を描き出したこの小説は、

やはり素敵だと思います。




お風呂で読みたくて文庫本を買っていましたが

ハードカバーを購入して、大切な一冊として手元に置いておきたい。

そしてまたいつか、悲しみよりも

柔らかな余韻が残る読み方をできそうだと思ったら、

じっくり読み返してみたいな。


それともいっそ、結末のー頁を切り取ってしまい、

動物の子がいつまでも幸せに成長していくであろう物語に変えてしまおうかしら。




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by lamp4sn | 2015-09-12 07:44 | ひとり言
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